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末萎み型 [すえしぼみがた]

末萎み型の概論

末萎み型とは・・・ボートアドバイザーの予想指数の数値・帯グラフが、上から下に向かって緩やかに低く小さくなっている状態を言います。

逆三角形と言うか、逆直角三角形と言うか、予想指数の帯グラフが下に向かって緩やかに小さくなっている形状のレースです。

数値の減少は緩やかである必要があり、どこかでガクンと数値が下がった部分・・・「クビレ」があってはダメです。いや、ダメと言うか、クビレがあるレースを末萎み型だと認定してしまうと・・・候補レースがわんさか出てきてしまいますんで(笑)。

そして、ボートアドバイザーの予想指数だけでなく、全国近況成績の勝率の帯グラフも末萎み型になってるとより良いです。そして、コース勝率のポイントも末萎み型になっていると更に理想的です。

そしてもう一つ重要な要素は「進入隊形が枠なり」になっていることです。

後で詳しく説明しますが、末萎み型が候補になりうる根拠は「インコースが有利」という統計的な論理を採用しているからです。インコースが有利である以上、「末萎み型」の正反対である「末広がり型」ではマズイわけです。1コースの選手に6印が付いていてもそれほど気になりませんが、5印だとちょっと心配ですし、×印だとかなりの割合で3連に絡みますからね。

なので、どうしても「枠なり進入」が基本です。アウト側の2艇(5印と6印)が逆になっているぐらいなら・・・そうは気になりませんが、最低でも◎~×印までの4艇で1~4コースを占めている必要があります。

ま、あくまでそれは「亜種」なんで、基本的には「枠なり進入」が必須だと覚えておいてください。

また、基本的には×印と5印の天秤は不要です。・・・というか、天秤にかけて4番目の有力艇が5印になるようでは理想的な末萎み型とは言い難いです。

しかし、緩やかな末萎みであるが故に・・・×印と5印の差は僅差であり、優劣の判断は難しい場合が多いです。斉藤の場合、一応天秤には掛けるのですが、いつも判断に迷ってしまうので、最近は天秤に掛けることを躊躇してしまってます。ひどい時は天秤に掛けてみることを忘れたりもします(爆)。

しかしまぁ、そんな完璧に理想的なレースは・・・滅多にありません。なので、とりあえずボートアドバイザーの予想指数が緩やかに末萎み型になっているレースを見つけたら・・・「見」としてリストアップし、結果を見てみて下さい。

なぜ、末萎み型が石橋式において候補レースとなりうるのか?

決してありえない仮定ですが・・・同じ選手が6人集まってレースすると考えてみて下さい。そうですねぇ・・・松井 繁選手が6人集まってレースをすると想像してみて下さい。

誰が勝つでしょうか?

いえ、何コースの松井選手が勝つでしょうか?

・・・インが有利に決まってますよね。1コースの松井選手から順に勝つ可能性が高いと思われますよね。

というか・・・統計的に言えば、それしか考えられません。腕に差のない同一人物が6人集まってレースをするのですから、インが有利になるのは当然のことです。

ちょっと極端な例え話ですが、究極的に言えば・・・そういう根拠なのが末萎み型なのです。

グレード型末萎み

末萎み型には2つの種類があり、その内のひとつを「グレード型末萎み」と呼んでいます。

GⅠやSGなどと言う・・・一流の選手だけで行われるレースにおいては、全国近況成績の勝率や3連率の数値は6人全員がハイレベルで、コース勝率やコース3連率の数値や数値の差から・・・実力の違いを読み取ることができません。(斉藤の場合)

ほぼ同じような実力、あるいは、ほとんど実力差がない選手が6人集まると、確率論的に言えばインが有利になります。

実力がほぼフラットである場合、必然的にインから順に優位となり、1コースからスタートする選手に◎が付き、順次2コースは○印、3コースが△印・・・となっているのが「グレード型末萎み」と言うわけです。

ボートアドバイザーの出走表で言えば、こんな感じのレースです。

2009年9月13日多摩川2R(GⅠ)
画像の説明

・・・ボートアドバイザーの予想印は上から順に◎○△×56と印が付けられ、予想指数は緩やかな末萎み状態となっています。予想される進入コースも「枠なり」となっています。(赤枠で囲んだ部分)

全国近況成績の勝率や3連率、コース勝率の数値は末萎み型にはなってないですが、グレードレースにおいてそこまで見事な末萎みは滅多にありません。

<競走成績>
画像の説明
123/④5→W的中 合成1.81 5-2.07

全国近況成績がこれほどハイレベルな6人だからこそ、インから順に優位となる・・・と言うのが、この「グレード型末萎み」の根拠なんですわ。

通常・・・石橋式投資法において、SGやGⅠなどのグレードレースは候補レースとなりえません。どの選手も一発やらかす可能性と潜在能力を備えており、実力の差がものすごく僅差なので、4vs2の構成となっているレースを見抜くのが至難の業です。

なので、モーターや足の良し悪しまでもを含めた、総合的な選球眼が必要です。その上、ほんのわずかなミスさえ見逃さずに攻めてきますので、順位を予想するのは・・・多分、絶対、必ず、困難です。

しかし、グレードレースは一般戦に比べて合成オッズの値が高いことが多いです。その上、投票総数も一般戦とは比べ物にならないほど多いですので、fieldname is not settedさんが少々高額な投票をしたところでオッズに急激な変化はありません。とても美味しいオッズにありつけるんですわ。

レース選定がかなり難しい。しかし、高くて安定的な合成オッズにありつける。

グレードレースにおける・・・このジレンマに、唯一チャレンジできるのが、この「グレード型末萎み」と言うわけなんですわ。

一般戦型末萎み

さて、末萎み型にはもう一つ「一般戦型末萎み」というのがあります。

一般戦型末萎みとは・・・読んで字の如く、一般戦における末萎み型です。

一般戦の場合、同じような実力の6人が集まることはあまりなく、3vs3だとか5vs2だとか・・・ほとんどのレースの場合において「強弱割合」が必ず存在しています。

しかし、その中には・・・出走する枠番、年齢、選手個々の進入スタイル(傾向)などがうまく合致し、「実力の高い順にインから枠なり進入」となっているレースがあります。そういうレースを「一般戦型末萎み」と斉藤は呼んでいます。

2009年11月10日大村3R
画像の説明

<競走成績>
画像の説明
123/④5→的中 合成1.42 5-1.67


どこまでを末萎み型として良いのか・・・?

理想的で文句のつけようがない末萎み型になっているレースというのは、そんなにたくさんありません。ボートアドバイザーの予想指数だけが末萎みで、勝率やコース勝率はそうではない場合や、予想印が上から順に◎○△×65となっていて、末萎み型にはなってないのだけれど、進入がインから123465となっていて、インからの進入順に見れば末萎みになっている場合もあります。

艇番 印 指数 進入
1号艇 ◎ 65 1コース
2号艇 ○ 56 2コース
3号艇 △ 52 3コース
4号艇 × 47 4コース
5号艇 6 33 6コース
6号艇 5 46 5コース

どこまでを末萎み型であると認めてよいのか・・・その問いに正解はありません。完全無欠で超理想的な末萎み型のレースがあったとしても・・・いつも必ず的中するとは限らないからです。

「実力=フラット、ならばインから順に有利」が根拠です。

なので、厳密で完全無欠な末萎み型を追い求めるよりも、実力がフラットなのか?にフォーカスしてレースを選定するようにして下さいね。

なぜクビレがあるとダメなのか?

クビレが4番目(×印)と5番目(5印)の間にある場合はそれでも構いません。4vs2となっているレースを・・・もともと探しているんですから。

しかし、それ以外の場所にクビレがあるのは望ましくありません。
クビレがあるということは、クビレより上位のX艇の実力が高い・・・ということです。

例えば、3番目(△印)と4番目(×印)の間にクビレがあるとすると、それは即ち「3vs3」と言うことになります。下位の3艇の内、明確に4番目の艇が分かるならそれでも良いのですが、クビレ以降の3艇と言うのは超どんぐりの背比べ状態になっていることが多く、4番目の艇を3艇の中から探さなくてはならなくなります。

例えば、5番目(5印)と6番目(6印)の間にクビレがあるとすると、それは即ち「5vs1」と言うことになります。上位5艇の内、明確に4艇を選べるのならそれでも良いのですが、5番目までが緩やかな末萎みの場合、実力差を比べるのは「末萎み型ではない5vs1」よりも困難な作業となりがちです。

そういうわけで・・・緩やかな末萎みラインを描いていることが、末萎み型の大前提であり、必須事項となるわけです。

斉藤が末萎み型だと思ったレースを挙げておきます。

末萎み型はブログの成績にもアップしてませんし、教材に添付しているエクセルファイルにも・・・多分、絶対、必ず、記載してないと思います。

いや、1レースぐらいは書いたかも知れません。GⅠだったかSGだったか、実際に勝負した記憶がありますんで。それ以外のグレードレースは多くが「見」なんですわ。

なので・・・正確な的中率を把握できてないんですけど、イメージ的に言えば五分五分から6割程度かな?という感じです。斉藤自身、まだ選球眼が確立出来てないと思ってますが、オッズが美味しいことが多いので、これからも研究・訓練をして行こうと思ってます。

とりあえず・・・斉藤が末萎み型だと思ったレースを例として挙げておきます。実際に賭けたレースもありますし、スタ展見てパスしたレースもありますが、参考にしてみて下さい。

2010年2月9日住之江1R(GⅠ)

画像の説明

<競走成績>
画像の説明
124/③5→的中 合成1.59 5-1.89

※末萎み型と言っても、このように萎み量が少ないのはヤバイ例として・・・ここに示そうと思った「見」のレースです。◎の予想指数がもっと高い数字から始まった逆三角形を描くのが理想だと思いましたが・・・的中してしまいました(笑)。


2010年2月8日住之江2R(GⅠ)

画像の説明

<競走成績>
画像の説明
126/3④→W的中 合成2.77 ④-1.50
※ボートアドバイザーの進入予想通りなら暫定的な末萎み型になると思いましたが、スタ展ではインから126453となり、末萎み型とは呼べなくなり・・・×印と5印を天秤にかけて5印を選択しました。

ところが本番レースでは126345という並びになり、予想印の順序的に言えばドンピシャ末萎み型となりました。

2010年2月7日丸亀1R(GⅠ)

画像の説明

<競走成績>
画像の説明
123/④5→外れ 合成
※末萎み型の失敗の例です(笑)。

2010年2月6日児島2R

画像の説明

<競走成績>
画像の説明
123/④5→的中 合成1.84 5-3.05

ボートアドバイザーの予想印、予想指数、全国近況成績の勝率、進入隊形・・・ほぼ完璧な末萎み型です。

末萎み型の場合、基本的には×と5の天秤をしません。もちろん確認の意味を込めて天秤をしてもいいのですが、もしもこのレースで天秤をやってたら・・・読み外れとなっていました。

2010年2月6日若松1R

画像の説明

<競走成績>
画像の説明
123/④5→的中 合成2.14 5-4.51

ボートアドバイザーの予想印の5印と6印が反対になっていますが、進入隊形で5印と6印が反対になっているので・・・便宜上末萎み型であると言えます。

2010年2月3日常滑3R(GⅠ)

画像の説明

<競走成績>
画像の説明
123/④5→外れ 合成1.48 5-3.82

末萎み型に見えて・・・実はそうではなかったのかもしれません。×印と5印の間にクビレがありましたが、×と5印の間でしたので即ち4vs2となる・・・と目論みましたが、甘かったようです。よく見るとコース勝率で6印が5印を上回っていて・・・完全無欠な末萎み型ではありませんでしたね。

末萎み型は石橋式の選球眼のテクニックの一つに過ぎません。

いろいろな強弱割合のレースの、×印と5印を比較検討することにより、4vs2になっているかどうか?を見極めて行くのが・・・一般的な石橋式の抽出ロジックです。

一方、末萎み型は「実力=フラット、ならばインから順に優位」を根拠とする抽出のロジックであり、アプローチは全く正反対です。

その上・・・やれば分かりますが、グレード型末萎みは実際に勝負するのに勇気がいるでしょうし、一般戦型末萎みも含めて言えることですが、通常のアプローチ程・・・的中率は高くありません。なので・・・石橋式投資法の教材内に書くことを意図的にやめておきました。

元々がドングリの背比べであるが故に、そしてB級の選手であるが故に・・・その実力を発揮しない場合もありますし、発揮できない場合もあるでしょう。選手の実力がフラットに見えても、実力の発揮にムラのある選手ばかりですので・・・こればっかりはやってみないと分からない、という部分がどうしてもあります。そういう意味で教材内に書くのをやめたんです。

しかし、的中率が高くないということは、それだけ高い合成オッズが期待できるわけで・・・やる・やらないの選択はfieldname is not settedさんにお任せするとして、こういうアプローチの方法がある・・・ということをお伝えしておきたかったので・・・虎の穴講座でのみお知らせすることにしました。

◎が70から始まって6印が30で終わるから安泰とは言えませんし、逆に◎が59から始まって6印が42で終わるから危なっかしいとも言えません。

グレード型末萎みにおいては、ボートアドバイザーの予想印と予想指数と進入隊形が厳密に末萎みであるかどうか?にフォーカスすることが大切です。

一般戦型末萎みにおいては選手の級別や能力指数、節間成績やモーターの評価等も視野に入れ、6人の選手の総合的な実力がフラットであるかどうか?にフォーカスすることが大切です。

そして・・・このアプローチ方法においてもやはり・・・訓練を積むことが大切です。

候補レース例の追記

2010年2月14日唐津1R(GⅠ)

画像の説明

このレースは6号艇が5コースに入ることで、便宜上ボートアドバイザーの指数順にインから並ぶことになり、擬似的な末萎み型と言えます。

しかし、スタート展示における進入隊形はインから123645となり、予想指数順の並びとはならず・・・「末萎み型」ではなくなったので、パスしたレースです。

<スタート展示時の進入隊形>
画像の説明

ところが・・・本番レースでは前夜の予想と同一の進入隊形となり、末萎み型に戻りました。(が、しかし・・・賭けていれば外してしまったレースとなりました。)

<競走成績>
画像の説明

2010年2月15日唐津1R(GⅠ)

画像の説明

このレースも6号艇が5コースに入ることで、便宜上ボートアドバイザーの指数順にインから並ぶことになり、擬似的な末萎み型と言えます。

<スタート展示時の進入隊形>
画像の説明

スタート展示における進入隊形が予想指数順の並びにならず、パスレースとなりましたが、本番のレースでは予想指数順の並びになり、「末萎み型」となりました。

<競走成績>
画像の説明

このレースをパスしなければ的中出来ていたんですけど・・・展示と本番で進入は変わって当然なんですが、さすがにそこまでは読み切れませんでした。

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