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BA指数と勝率・コース3連率等の優先順位について
石橋式投資法における候補レースを抽出する時の、ボートアドバイザーの予想指数、全国近況成績の数値と各勝率、コース勝率・3連率、節間成績の『優先順位』について・・・
厳密で絶対的な優先順位ではありませんが、候補レースを抽出する時の流れとしての優先順位を、実際のレースを例にして解説してみましょう。
2010年3月1日常滑3Rの場合
- 第一段階
- BAの予想指数では4vs2(1234と56)
- 全国近況成績では3vs3(234と156)
この第一段階の2つに優先順位はありません。一方が3vs3で、もう一方が4vs2に見えるので、4vs2に絞るのはやりやすいかな?と言う意味で「おっ!」と思います。フラグ成立です。
- 第二段階
艇番進入コースにおけるコース勝率で4vs2(2345と16)であることが分かります。第一段階(BAの予想指数と全国近況成績)と併せて考えると、×印1号艇と5印5号艇がボーダーライン上で競っているのが明確に分かります。この時に三つ巴となっているような場合は候補にするのを止める時がありますが、このレースにおいては2艇の争いなんで、天秤作業に進みます。
- 第三段階(天秤作業)
- ×印1号艇の1コース3連率は16.7%
- 5印5号艇の6コース3連率は37.9%
上記の天秤作業により、5印5号艇を4番目の艇に内定しました。ついでに・・・確認作業というか・・・これは必須ではないのですが、念の為・・・下記の項目について、×印と5印の艇をチェックします。
- 第四段階
- 進入コース特性
・・・×印1号艇は1コースを取れるのか?というのが重要ですが、このレースでは×印1号艇が1コースだろうと2コースだろうと・・・たいした成績ではありませんので、あまり気にする必要はありませんでした。5印5号艇の方もイン志向が強くなさそうなので、このレースの進入隊形はBAの予想から大きくズレないだろうと思われます。そして×印も5印も、予想される進入コースの「付近(両隣のコース)」になったとしても・・・たいした変化が見られませんでした。
- 進入コース特性
- 節間成績
・・・朝の1~3Rに勝ち組はあまり出走しませんので通常は低い勝率の争いというか、ドングリの背比べです。なので単純に勝率を比較することは出来ませんが、ゴンロク(5着と6着だけ)でないか?ぐらいはチェック出来ます。あと、着順位ではなくて入賞「回数」で比較していますが、このレースにおいては5印5号艇の方が入賞回数が上で、×印1号艇よりかは調子が良いのではないかと思われます。
- 選手の年齢と能力値
・・・×印1号艇は58歳、能力値42。5印5号艇は25歳、能力値44。年齢的に見て、爺さんと若手なら若手の方を選択した方が安心です。低いレベルの争いなら若手の方が良いんです。水の上で豪快に回るには体力が必要ですからね。能力値は参考です。42と44では44が上だとか言うレベルではなく、4番目の艇が47とか49とか、50に近いとやや安心できるかな?と言う意味でチェックしているだけです。
- モーター成績
節間成績と年齢・能力値の、2つのチェック項目がほとんどイーブンで、優劣つけがたいような場合、最後の手段としてモーターの勝率を見たりすることもあります。普段はほとんど見ませんが、今節の成績がモロにイーブンだった場合、モーターの勝率で決めたりすることもありますが、それはあくまでも2艇の優劣がつけがたい時だけです。例えばこのレースにおいて、モーターの成績を見比べてみると・・・
- ×印1号艇のモーターは44.7%の2連率
- 5印5号艇のモーターは18.4%の2連率
このようになってます。モーターで選ぶなら間違いなく×印1号艇の方になるんでしょうけど、そんなにモーターが優れているのなら、節間成績に表れていなければおかしいと思います。
なので斉藤は普段はモーター成績を見ません。あくまでも、天秤に掛ける2艇の優劣の差がない時だけモーター成績を参考として見ます。というか、候補にするのをパスすることの方が多いですが。
というわけで、このような流れを経て、5印の方が有力だと斉藤は判断し、このレースを買い目Bの方で候補レースとしたのでした。
実際のレースではスタ展における進入隊形がインから123645となり、BAの前夜の予想とは変わっておりましたが、変わったのは×印でも5印でもなく他の艇でしたので、再度天秤作業の必要はなく、買い目Bに変更はありませんでした。
B的中 読み正解 合成1.57 ⑤-1.33